親の介護をきっかけに「介護職」という仕事に関心を持った方、すでに介護の現場で働いていて転職を考えている方へ。
介護職の求人は多い一方、職場選びを誤ると「給与が思っていたより低い」「夜勤がつらい」と長く続かないこともあります。この記事では、介護職向けの転職サイトの選び方と、後悔しないための3ステップを整理します。
介護職の人材需要と給与水準
厚生労働省が第9期介護保険事業計画をもとに集計した推計では、介護職員の必要数は2026年度に約240万人、2040年度に約272万人です。2022年度の介護職員数(約215万人)と比べると、2026年度には約25万人、2040年度には約57万人の確保が必要とされています[1]。
給与については、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」で、処遇改善加算を取得している事業所の介護職員(月給・常勤)の平均給与額が次のように示されています(2024年9月時点。基本給のほか手当や一時金を含む調査上の平均)[2]。
| 区分 | 平均給与額(月給・常勤) |
|---|---|
| 介護職員全体 | 338,200円 |
| 介護福祉士 | 350,050円 |
| 実務者研修 | 327,260円 |
| 介護職員初任者研修 | 324,830円 |
| 保有資格なし | 290,620円 |
実際の給与は、事業所の規模・地域・サービスの種類・夜勤の有無で大きく変わります。
介護転職サイトの3タイプと選び方
| 比べる項目 | エージェント型 | 求人検索型 | 派遣型 |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 担当者が面談し、求人の紹介や条件の確認・交渉を手伝う | 自分で求人を探して応募する | 派遣会社を通じて働く |
| こんな方に | はじめての転職・忙しくて自分で探す時間がない | 勤務地や条件がはっきり決まっている | 短期間や限られた日数で働きたい |
介護転職サイトを選ぶときのポイント
- 希望する地域の求人を扱っているか:全国対応でも、地域によって求人数に差があります。
- 担当者の対応:希望を丁寧に聞き取り、求人票に書かれていない情報(職場の雰囲気・残業の実態など)を確認してくれるか。
- 連絡の方法と頻度:電話が多すぎないか、メッセージで連絡できるかなど。
1社だけに絞らず、2〜3社を併用して、自分に合う担当者や求人を比べるのがおすすめです。
介護の仕事への別の関わり方
美容の経験を生かして、介護施設や在宅で美容サービスを提供する仕事に関心がある方は、介護美容を学べるスクールの資料を取り寄せて、学ぶ内容や費用を比べてみる方法もあります。
介護美容研究所の資料を請求する転職を成功させる3ステップ
「なぜ転職したいか」を言葉にする
給与・通勤距離・夜勤の負担・人間関係・キャリアアップなど、不満や希望を書き出します。優先順位の高い3つをはっきりさせると、担当者との面談で迷いにくくなります。
2〜3社のサービスを併用する
1社だけでは紹介される求人の幅が限られます。タイプの違うサービスを使い、自分に合う担当者を軸に進めましょう。
見学・面接で現場の雰囲気を確かめる
求人票の数字だけでは職場の雰囲気はわかりません。可能なら入職前に施設を見学し、職員の様子や利用者への接し方を確認しましょう。
入職後に後悔しないためのチェックポイント
- 処遇改善加算の扱い:月給に含まれているのか、別に支給されるのかで、実際の収入が変わります。
- 夜勤の回数と休憩:夜勤手当の金額だけでなく、月の回数や仮眠・休憩の取り方を確認します。
- 研修の体制:無資格・未経験の場合は、入職後の研修や資格取得の支援が定着のカギになります。
- 記録業務の方法:介護記録のICT化の状況は、日々の業務量に影響します。
- 離職率や職員の定着状況:質問して答えてもらえるかも、職場を見極める材料になります。
夜勤のみの働き方を考えている方は、夜勤専従の介護求人ガイドもあわせてご覧ください。


