介護

訪問介護でしてもらえること完全ガイド|3区分・料金・介護保険外で補う方法

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結論この記事の答え

身体介護 20分未満(1割負担)

163円/回の目安[3]

地域区分や事業所の加算で変わります

  1. 1割負担の目安は、身体介護20分未満163円・生活援助20〜45分未満179円など(地域や加算で変わる)。
  2. 訪問介護は「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3区分。対象は利用者本人の日常生活に必要なことだけ。
  3. 家族の分の家事や草むしり・大掃除などは対象外。自費サービスと組み合わせるときはケアマネジャーに共有する。
家と介護施設、車いすの人と福祉車両を道でつないだイラスト
要点(訪問介護 1回あたりの利用者負担の目安・要介護1〜5・1割負担)
身体介護 20分未満163円[3]
身体介護 20〜30分未満244円[3]
身体介護 30分〜1時間未満387円[3]
生活援助 20〜45分未満179円[3]
通院等乗降介助(1回)97円[3]運賃は別

親が要介護になり、在宅での介護を考え始めた方へ。訪問介護(ホームヘルプ)は在宅介護の中心となるサービスですが、「ヘルパーさんに何でも頼める」わけではありません。

身体介護・生活援助・通院等乗降介助の3区分で、頼める内容と料金が決まっています。この記事では、訪問介護で何をしてもらえるか、できないことは何か、介護保険外の選択肢までを整理します。

親子ナビ編集部は医療・介護の専門家ではありません。具体的なケアプランは担当のケアマネジャーにご相談ください。

訪問介護の3区分

訪問介護は、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問して提供する介護保険のサービスです[1]。内容は次の3つに分かれます。

訪問介護の3区分
比べる項目身体介護生活援助通院等乗降介助
内容利用者の体に直接触れて行う介助本人に代わって行う日常生活の支援通院などのための乗車・移送・降車の介助
主な例食事・排せつ・入浴の介助、着替え、体位の変換など掃除・洗濯・買い物・調理などヘルパーが運転する車への乗り降りや移動の介助
2026年10月6日 時点で確認した内容です。

「身体介護」と「生活援助」の違い

同じ「料理」でも、本人と一緒に作って自立を支える場合は身体介護、本人に代わって作るだけの場合は生活援助に分類されることがあります。区分によって料金が違い、ケアプランで時間帯ごとに決められます。

「何時から何時まで何をするか」を事業者・本人・家族で事前にはっきりさせておくと、トラブルの防止につながります。

できること・できないこと

判断のポイントは「利用者本人の日常生活に必要なことかどうか」です。厚生労働省の介護サービス情報公表システムでも、「利用者の家族のための家事や来客の対応」や「草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備」などは利用できないとされています[1]。

訪問介護(介護保険)で頼めること・頼めないこと
比べる項目頼めること頼めないこと
調理本人の食事を作る同居家族の分の食事
洗濯本人の衣類家族の衣類
掃除本人が使う部屋・トイレなど家族が使う部屋、来客用の部屋、大掃除
買い物本人の日用品・食材家族のための買い物
外出通院など(通院等乗降介助)趣味の外出・冠婚葬祭への同行(原則対象外)
特別な家事―正月の準備などの特別な手間をかける調理
ペット・庭―ペットの世話、草むしり
窓・家具―窓のガラス磨き、家具の移動
2026年10月6日 時点で確認した内容です。

「頼めないこと」は介護保険の対象外という意味で、介護保険外の自費サービスなら依頼できる場合があります(後述)。

自己負担と料金の目安

訪問介護の費用は、介護報酬(サービスごとの単位数×地域ごとの単価)で計算され、自己負担は所得に応じて1割〜3割です[3]。介護サービス情報公表システムでは、要介護1〜5の人の1割負担の目安が次のように示されています。

サービス 所要時間 1割負担の目安 2割負担(目安) 3割負担(目安)
身体介護 20分未満 163円 約326円 約489円
身体介護 20〜30分未満 244円 約488円 約732円
身体介護 30分〜1時間未満 387円 約774円 約1,161円
生活援助 20〜45分未満 179円 約358円 約537円
通院等乗降介助 1回 97円 約194円 約291円

※1割負担の目安は介護サービス情報公表システムによるものです[3]。2割・3割は1割の目安を単純に2倍・3倍した参考値です(出典の数字から編集部が計算)。地域区分や事業所の加算(処遇改善加算など)によって実際の金額は変わります。正確な料金は、契約前に事業所の重要事項説明書で確認してください。通院等乗降介助の運賃は別にかかります。

支給限度額を超えると全額自己負担

訪問介護だけで使い切らず、デイサービスや福祉用具の貸与などと組み合わせて全体を考えるのが、ケアマネジャーの役割です。

利用までの5ステップ

訪問介護を利用するには、まず要介護(要支援)認定が必要です[4]。認定を受けている方は3から始めてください。

  1. 要介護認定を申請する

    本人または家族が申請します。地域包括支援センターに代行してもらうこともできます。申請から認定の通知までは原則30日以内です。

    どこで:市区町村の窓口

  2. 認定調査・主治医意見書

    調査員が自宅を訪問して聞き取りを行い、主治医が意見書を作成します。これらをもとに介護認定審査会が要支援1〜要介護5を判定します。

    どこで:自宅(調査員が訪問)・主治医

  3. ケアマネジャーに相談する

    ケアプランの作成に利用者の負担はありません。

    どこで:居宅介護支援事業所(要介護)・地域包括支援センター(要支援)

  4. ケアプランの作成・事業所との契約

    訪問介護を含むケアプランを作り、事業所と契約します。複数の事業所を比べてから決めても構いません。

    どこで:訪問介護事業所

  5. サービス開始

    ヘルパーが決められた曜日・時間に訪問します。状態が変わったら、いつでもケアマネジャーに相談できます。

申請から認定の通知までの期間は介護サービス情報公表システムの「介護保険の利用の流れ」[4]、ケアプランの作成の負担は「居宅介護支援」[2]の案内によります。詳しい申請の流れは介護保険の申請の流れ7ステップで解説しています。

事業所選びのチェックポイント

ケアマネジャーが事業所を提案してくれます。比べるときは、対応できる時間帯(早朝・夜間・土日祝)、同性による介助への対応、緊急時の連絡体制などを確認しましょう。「できるだけ同じヘルパーに来てほしい」といった希望も、事前に伝えておきましょう。

介護保険でカバーされない場面と選択肢

訪問介護(介護保険)の対象は本人の日常生活に必要なことに限られます。在宅介護をしていると、次のような場面で「介護保険の壁」を感じることがあります。

  • 同居する家族の食事も一緒に作ってほしい
  • 草むしりや庭木の手入れをしてほしい
  • 来客や行事の前に大掃除をしてほしい
  • 結婚式やお墓参りに付き添ってほしい
  • 長時間、見守りを続けてほしい
  • 家族が出張で不在の間、泊まりで付き添ってほしい
  • ペットの世話をしてほしい

こうした場面では、介護保険外の自費サービスを組み合わせる選択肢があります。訪問介護事業所が自費サービスを提供している場合もあるほか、家事代行サービスや、市区町村・社会福祉協議会などの生活支援サービスがある地域もあります。

料金は全額自己負担になるため、利用前に見積もりを取りましょう。

自費サービスを使う前にケアマネジャーへ共有を

介護保険のサービスと自費サービスを組み合わせる場合は、担当のケアマネジャーに必ず共有してください。ケアプラン全体を把握している立場なので、自費サービスの予定を知っていれば、より現実的なプランを組み直しやすくなります。

夜間の安否確認や、離れて暮らす親の様子の把握には、見守りサービスを組み合わせる方法もあります。

始める前に確認すること

※チェックはこの端末にだけ保存されます

よくある質問

家族が同居していても訪問介護は使える?

身体介護は使えます。生活援助は、同居の家族が障害や病気などで家事ができない場合などに認められるのが原則とされ、扱いは保険者(市区町村)の判断によります。ケアマネジャーを通じて相談してください。

毎回同じヘルパーに来てもらえる?

事業所の人員体制によります。担当を固定する事業所もあれば、交代制の事業所もあります。希望がある場合は契約前に伝え、難しい場合は引き継ぎの方法を確認しましょう。

身体介護と生活援助を1回の訪問でまとめられる?

組み合わせて提供されることがあります。どの区分で算定するかは、主に行う内容と時間によって決まり、ケアプランに記載されます。

夜間や早朝にヘルパーを呼べる?

早朝・夜間に対応する事業所もありますが、対応時間は事業所によって異なります。夜間の定期的な巡回や緊急時の訪問が必要な場合は、夜間対応型訪問介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護などのサービスがある地域もあるので、ケアマネジャーに相談しましょう。

まとめ:次にやること

訪問介護で頼めるのは、本人の日常生活に必要なことだけです。対象外のことは自費サービスで補えます。

  1. 要介護認定を申請する(認定済みならケアマネジャーに相談する)
  2. 頼みたいことを「介護保険でできること」と「対象外のこと」に分ける
  3. 対象外のことは自費サービスの見積もりを取り、ケアマネジャーに共有する

出典

記事内の金額・期限・制度は 2026年10月6日 時点で確認しています。制度は変わることがあるため、手続きの前に必ず公式情報をご確認ください。

公的な資料

  1. [1]介護サービス情報公表システム(厚生労働省)訪問介護(ホームヘルプ)確認日 2026年10月6日
  2. [2]介護サービス情報公表システム(厚生労働省)居宅介護支援確認日 2026年10月6日
  3. [3]介護サービス情報公表システム(厚生労働省)サービスにかかる利用料確認日 2026年10月6日
  4. [4]介護サービス情報公表システム(厚生労働省)介護保険の利用の流れ確認日 2026年10月6日
  5. [5]厚生労働省「介護保険制度の概要」(令和7年7月)確認日 2026年10月6日